中国出張レポートⅲ(10)

今回の中国出張レポートⅲもこれで最後となります。
フィギュアやミニカーの製作について打ち合わせと現地視察をするため、
中国に来ていました。

最終日、キャセイパシフィックよりも2時間ほど早い出発便の全日空に乗りました。
名古屋に着いてから、お客様に見本品をその足で届けることを想定していたからです。
(実際には前日にお客様との電話で、翌日でいいということになりましたが。)

ところが、香港国際空港が混み合っているため、
離陸の順番が回ってこないとのことで
約1時間15分ほど遅れることになりました。

飛行機には既に乗ってしまっているので、
非常に窮屈な空間でじっと待つことになりました。

思えば出発時、中部国際空港では、全日空のスペースって広いなあと思ったのでした。
いつもはキャセイに乗るので、何か違うな、やはり日本はホームなのかなと感じました。
ということは、その逆も然りなのでしょうか。
香港ではキャセイが優先されてしまって、他国のキャリアは後回しなのかもしれません。
あくまで個人的な推測に過ぎませんが。。。

さて、時間が来てようやく離陸できることになりました。



何事も予定通りには進みませんね。
だからこそ、不確実性に備えるバッファがいつも必要になります。
今回のAIRの遅れの場合、せいぜい1日か2日ですから、
バッファも長くて2日あれば大丈夫です。

しかし、私達のフィギュアやミニカーの製作プロジェクトは、
全体で3ヶ月から長いものだと6ヶ月以上に及びます。

そのような場合、バッファ期間はやはり15日~30日程度は必要になります。
たとえば、プロジェクトの中のひとつの工程である金型製作では50日かかる場合、
そこで問題が生じれば、修正には簡単に15~20日くらいは吹き飛んでしまいます。

もちろん順調にいけばバッファは消費しません。
ただし確率論的に、いくつもの工程を経ていく中で、何も問題が生じないことはまずありません。
逆に言うと、全ての工程で問題が生じるということもまずありません。

それに、ある工程では遅れても、ある工程では意外に早く進むこともあります。
確率というのは、母数が多くなるほどバラつきが平準化されます。
なので、複数の工程を経ていくプロジェクトの場合、
バッファは個々の工程の最大値を取る必要はありません。
ちょっとわかりにくいと思うので、詳しくはまた書きたいと思います。

このようにしてプロジェクトごとに経験も加味して割り出したバッファ期間を決めることになります。

飛行機の遅れの話から、少し話がそれてしまいましたね。

それでは。

Takuro

中国出張レポートⅲ(9)

さて、中国出張最終日について書きます。

2泊3日はあっという間です。移動時間を除くとほぼ2日しかありませんから。
この日は、香港の取引先Cさんと香港国際空港で朝11時に待ち合わせでした。
1日目に質問していた内容などについて打ち合わせをするためです。


少しゆとりがあるので、朝食でもと思い、街を歩きます。
せっかくなので香港っぽいものを食べようと、
店の前で肉まんやまんじゅうを蒸しているお店を選びました。


前日は夕方5時からはほとんど何も食べていなかったので空腹でした。
それで、一人でたくさん注文しすぎてしまいました(汗)

ワンタンメン ★★★★☆
あっさりしていて美味しいです。


ミルクティー ★★★☆☆
まろやかでした。


黄色い餡の入ったおまんじゅう ★★★★☆
日本ではあまり見かけませんね



豚肉 ★★☆☆☆
中国でよく見かける料理です。味が濃いのと、だいぶ遅れてきたので、唯一食べきれませんでした。


レモンスカッシュ(?) ★★★★☆
スッキリしました。


アーモンド(ナッツ?忘れました)を溶かしたような甘いスープ ★★★★★
これも日本では見かけませんが、美味しかったです。


結局ほぼ完食しました。。。
さすがに食べ過ぎたと思いました。
店員も他のお客さんも私の席の横を通るたび苦笑していましたよ。

さて、タクシーで空港に向かいます。
Cさんと空港のレストラン打ち合わせです。
Cさんは朝食がまだだったようで、何か食べるか聞かれましたが、
既にお腹が飽和状態だったので遠慮しときました。

1時間半ほどでしょうか、打ち合わせをして帰ることになりました。

帰りは全日空です。
いつもはキャセイパシフィックなのですが、全日空だと名古屋着が19時とキャセイより2時間ほど早いです。
名古屋についてからお客様に見本品をそのまま渡しに行く予定があったので、
早く着く方がよいと思っていました。

-つづく-

Takuro

中国出張レポートⅲ(8)

中国出張2日目、生産をおこなっているフィギュア工場を出たのは夜10:30頃でした。
車で深センの羅湖駅まで送ってもらい、駅に着いたのは夜11:40頃。
さて、、、香港に戻りますか。
いつもの入境審査。






深センと香港の境目を歩きます。
深センと香港は、今は同じ中国でも、ほんの十数年前までは違う国でした。
今でも所得水準、物価、法律などが違うため、容易に人が行き来することはできません。

それにしても、香港の一国二制度は、いつまでもつのでしょうか。
昨年、傘の革命と称して、学生の大規模なデモがありましたね。
今でもその火種はくすぶっているはずです。
今後の動向は気になる所です。

さて、移動中にiPhoneで今日の宿泊先を探します。
香港の取引先のCさんがホテルを予約してくれると言っていたものの、
もう遅い時間だし、甘えてばかりでもいけません。

「遅いから寝るだけだしな。。。」と思ったのが間違いでした。。。
予約サイトで50%オフになっていたホテルを予約。
住所付近を歩きますが、いっこうに見つかりません。
一箇所、あれかな?と思う入り口が雑居ビルの正面にありましたが、そこに近づくと、
国籍不明の色黒の男性が、「ナニホシイ!!(何欲しい?)」と聞いてくる始末。
何をくれるのかは謎ですが(笑)、
怪しいものであることは間違いなさそうでした。

それで、ビルの回りを一周したのですが、
やはりさっきの入り口のようでした。
どうやら雑居ビルの中にホテルが入っているようです。
入り口に再び近づくと、また「ナニホシイ!!」とのこと。
仕方なく、無視して中に入ったのでした。

ようやくチェックインして部屋に入ると、
受付のおばちゃんが、
「部屋はトリプルの部屋をサービスしとくね。」
と言ってくれて、意外にきれいな部屋だなと思ったまでは良かったのですが、、、
といっても、どうせ一人だからベッド一個でいいんですが、、、

次の瞬間、という思ったことなど、すべてどうでもいいことに変わるほど、
衝撃的な結末が待ち構えていたからです。

シャワールームを開けると、、、そこには、、、



どうですか、これ?
ユニットバス!!?
これじゃあ、シャワーを浴びると、便器がびしょ濡れに。。。

なかなか恐ろしいホテルでしたね。
正直、セキュリティも甘い感じでした。
少なくとも、シャワールームの写真の無いホテルは極力避けたほうがよさそうです。

安全と快適さは金で買うことです。
それに、信頼できる人を頼ることは大事です。
と実感した夜でした。

Takuro

中国出張レポートⅲ(7)

昼食後、工場に戻って再度打ち合わせをしました。
夕方、5時頃になり、これ以上は工場の作業を待つだけの状況になったため、外に出かけて食事でもして待つことにしました。
原付タクシーに乗って移動します。風を受けて気持ちがいい一方で、
雨で地面も濡れていて、転んだらどうなるのかというとても怖い思いもありました。

火のように熱く辛い鍋料理。


鳥を焼いています。


工場の担当者のGさんおすすめのお店だけあって、おいしかったです。

テナントビルのお店の外では、他のお店の内装工事がおこなわれていました。
お父さんの作業を見守る女の子がいました。
心が和む風景です。


さて、工場に戻りましたが、成型品の仕上がりに時間がかかっているため、
Gさんと成型機を見に行くことになりました。

工場の人たちは一生懸命に作業してくれていてありがたいです。
私の出張に合わせて、前日も夜11頃までの作業だったようです。


そして、夜22:30頃でしょうか。
ようやく全てのパーツが揃いました。
スーツケースに入れる準備も万端です(笑)


いよいよ受け取って工場を出発します。
今回、このフィギュアの成型品を持って帰ってお客様に渡すことが最大のミッションだったので、なんとか受け取ることができて本当によかったです。
工場の人たちにも感謝しています。
おつかれさまでした。

Takuro

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中国出張レポートⅲ(6)

朝10時に、深センのシャングリラホテルの前で待ち合わせます。
このホテルは場所はわかりやすいのですが、車は一瞬しか停めることができないのが玉にキズです。
ちょうど10時くらいにピックアップしてもらい、工場に向かいます。

およそ1時間後、工場に到着しました。
担当者の前でGさん、Gさんの上司や、その他今回のフィギュアプロジェクトに携わってくれている社員の皆さんにおみやげを渡します。
みんな喜んでくれました。良かったです。

見本を確認しますが、おおむね良いものの、
一部修正が必要なものがありました。

ひとつは色です。
PANTONEで色指定をするのですが、ある色は指定したPANTONEにはかなり近かったのですが、
お客様の意向には合っていませんでした。
それをiPhone上で画像補正などをして、色のイメージを伝えます。
最初は難色を示されましたが、なんとか理解してもらい製作できることになりました。

その他、成型の品質や組み立ての精度について確認しました。
その場で指摘したことを数時間で修正してくれることもあります。
やはり現地にいると圧倒的に早いです。

GさんとGさんの上司のCさんが昼食に連れて行ってくれました。


-つづく-

Takuro

中国出張レポートⅲ(5)

さて、中国出張2日目になりました。
深センの工場へと向かいます。

深センで10時待ち合わせなので、朝8時頃、ホンハム(紅磡)駅のスタバで朝食をとります。

そして電車に乗り、上水、羅湖へ。
いつもの入境審査です。



フィギュア製作工場の担当者が深センシャングリラホテル前まで迎えに来てくれました。

いよいよ、ヘビーな打ち合わせが待っています。。。

Takuro

中国出張レポートⅲ(4)

さて、香港に到着。
現地で長くお世話になっている取引先のC氏が迎えに来てくれました。

その後、Cさんのオフィスに直行し打ち合わせ開始です。
時間がないのでスタッフの人がビッグマックを買ってきてくれました。

制作進行中のミニカーの原型(修正版)があがってきていたので、
指示書の内容と照合します。

基本的には伝えていた通りに修正されていました。
が、一部制作上難しい部分などもあり、その場で再度仕様を検討しやり直しを指示しました。

その後、別のミニカーの制作指示を作成していた日本のスタッフから
資料が届いたので、その場でC氏と打ち合わせをしました。
うーん、社内スタッフ制作なので自画自賛になりますが、なかなかすごい指示書です。
C氏も驚いていましたが、製作上難しい部分もありそうで、工場に確認してもらい、
再度最終日の朝会って打ち合わせすることになりました。

その間、翌日朝から訪問予定の工場の人とやりとりをして、
日本のクライアント(お客様)と電話でやりとりをして、、、
やることが本当にいっぱいでした(汗)

2泊3日のスケジュールですから、
移動時間を除くと、ほぼ正味2日しかありませんから仕方ありません。

そんなわけで打ち合わせが終わったのは夜9時前だったでしょうか。

C氏と友人のB氏とともに
夕食へと向かいます。

その後、ホテルへ。
トンネル(?)のような通路を通って、、、



どうですか、この疲れた顔。。。(^^)


その日は朝も5:30起きでしたので、
23:30頃には既に寝ていました。。。

Takuro

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中国出張レポートⅲ(3)

その他には担当者の女性には、化粧品を、上司には日本酒を買って行きました。

日本製のものは、中国でも好まれます。観光で訪れた中国人が大量に日本製品を買っていく姿が見られます。いわゆる爆買いです。

それを狙って、中国人観光客をターゲットにすることは正しい戦略のように思えます。

香港も同じように、中国人向けの品揃えに転換していたお店は多かったようです。しかし、いっときの熱は過ぎ、今は急速に客足が減っているとも聞きます。

流れにのって一斉に動くことは悪くないとは思いますが、リスクも認識しておかなければなりません。

さて、買い物が終わり、いよいよフライトです。

  
Takuro

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中国出張レポートⅲ(2)

今回はいつもより早く中部国際空港に着きました。

というのも、かなり大変なことを工場にお願いしていることもあり、気持ちとして、それなりにちゃんとしたお土産でも持って行きたかったので、免税店で選ぶ時間が欲しかったのです。

最近は何が中国で人気なのか、調べてから買うことにしました。

ラウンジでインターネットで 検索。

  
すると、人気のお菓子は、、、

白い恋人がダントツ人気。

じゃがぽっくるが続きます。

そう、どちらも北海道土産のあれです。

名古屋で売ってるの?と思っていたら、ちゃんと免税店で売ってました。

中国人の観光客が次々に買っていきます。それを見て、なくならないうちにと私も急いで手に取りました。

北海道土産を名古屋で買っていくのは気が引けますが、人気があるならば仕方ありません。
続く

Takuro

中国出張レポートⅲ(1)

先週5月22日(金)~24日(日)まで、香港、中国に出張していましたので、その様子を書きたいと思います。

今回は、以下のようなミッションがありました。

・製作進行中のフィギュア試作品をできるだけ多くお客様に納品するため、
工場にて現地確認と現物受け取りをすること。

・原型修正中のミニカーの修正後サンプルがあがってきていたので、その現物確認と即修正指示を出すこと。

・難易度の高い別のミニカーについて、微妙なニュアンスを交えて指示を伝え、工場からの意見を聞くこと。

ふ~っ、ざっとこんな感じでした。
2泊3日の旅程だと、移動時間があるので、正味2日ほどで全てを終わらせなければなりません。

我ながら書いているだけで疲れてしまいますね。

まあ、シークレットな内容なので踏み込んだ話は一切書けないのですが(笑)、
どんな雰囲気だったかは伝えることができると思います。

それでは、お楽しみに。


Takuro