フィギュアの原型ができたら金型を作成します。
製作物の仕様やパーツ数により異なりますが、
ひとつの金型に全てのパーツがおさまる場合は一型分の料金になります。
材質が異なる場合は別の型が必要になります。
金型を作るには、通常20-50日程度の期間が必要になります。
期間の幅が長いですが、サイズやパーツ数によって異なるためです。
金型が完成したら、試作品を制作し、
当初想定していた仕様と異なる部分がないか入念にチェックします。
クライアントの承認を得られたら、いよいよ量産に入ります。
Takuro
コチラでも製作工程を紹介しています。
フィギュアかできるまで(2)
具体的な手順に入っていきます。
キャラクターデザインが必要な場合、お客様の要望をお聞きし、いくつかのパターンを提示します。
・要望にほぼ完全に沿ったもの、
・要望を踏まえつつも、こちらの解釈も付加し要素を加えたもの、
・全く視点を変えて作成したもの、
などのように複数のキャラクターデザイン案を見ていただきます。
そしてデザインが決まったら、キャラのプロフィールやマニュアル等を作ります。
長く愛されるキャラでいるためには、一貫したキャラクター像が必要ですから。
重要なのはキャラクターへの愛、、、
そうです、やはり最後は愛なのです(汗)
そして晴れてキャラクター誕生となります。
いよいよ平面から立体にしていくわけですが、
必要なものは、前後左右の図面またはイラストです。
実際にフィギュアとして作るポーズが望ましいです。
ポイントは、想像する部分ができるだけ少ないことです。
原型師もある程度は想像で作ることはできるのですが、
できるだけ具体的に伝えた方が、あとあとの修正が少なく、
結果的に制作はスムーズに進むことが多いです。
Takuro
フィギュアができるまで(1)
ミニチュアファクトリーは、フィギュアやミニカー、ぬいぐるみ等のオリジナルグッズを制作しています。
このシリーズ(?)では、フィギュア(PVC製)ができるまでの流れを書いていきたいと思います。
だいたいの流れとしては、こんな感じになります。
キャラクターデザイン(オリジナルで書き起こす、またはクライアント支給)
↓
デザイン(図面)を元に、原型を制作
↓
原型を元に金型を制作
↓
金型を使用して、パーツを成型
↓
パーツに塗装、印刷
↓
組立て
↓
包装、輸送
↓
通関、検品
↓
納品
ふーっ、、、
こうして書き出すと、ひとつのアイテムでも多くのステップを辿っていきますね。。。
着目すべきは、
前の工程でのアウトプット(成果物)が、
次の工程のインプットになるということです。
つまり、前の工程で失敗すると、
次の工程でも失敗します(汗)
もちろん、失敗はあってはならぬものです。
なので、細心の注意を払って、各工程を完了させていく必要があります。
とはいうものの、各工程ではさまざまな問題が起こります。
物理的な問題(製法上再現できないものや納期やコストに関わるもの等)、
人間的な問題(図面の間違いや監修での見落とし等)
などさまざまです。
これらの問題に注意しつつ、
慎重に進めていくのです。
というわけで、続きはまた次回に。
Takuro
(このページも参考までに→フィギュア製作の流れ)
「制作」と「製作」
株式会社ミニチュアファクトリーは、ミニカーやフィギュア、ぬいぐるみ等を「制作」している会社です。
あ、間違えました。
「製作」している会社です。
何を間違えたかというと、、、
「制作」と「製作」ですね。
制作は、芸術作品や映像などを作ること、
製作は、工業製品を量産することなど、
に使われるそうです。
㈱ミニチュアファクトリーが作っているものは、
企業の販促品、記念品としてある一定数以上の人に配布されるものや、
ミュージシャンのライブやコンサートで販売されるグッズなどですので、
芸術作品ではなく、製品です。
なので、製作が正しいのだと思います。
(↓今日のランチのパスタ大盛り。)
が、、、しかしですよ、
フィギュアやぬいぐるみを作るとき、
企画
デザイン
原型(試作品)
型作成
量産
というステップをたどります。
このうち、量産と型作成は、
ほぼイコール製品を作ることですので、
製作でいいかと思います。
一方、企画、デザインは、どちらかというと形のないものであり、
制作が正しいのではないでしょうか。
原型(試作品)に至っては、限りなく制作と製作の間というか、グレーというか。。。
というわけで、
ひとつのモノを作るにしても、
それぞれ異なるステップが存在していますので、
制作と製作のどちらが正しいかは、一概には言えませんね。
ちなみに、今日のランチ後のカプチーノ。
このようなアートは、「制作」ですね、たぶん。
なので、どちらも有りということで。。。(ちゃんちゃん)
Takuro
世界の工場
ミニチュアファクトリーは、ミニカーやフィギュア、ぬいぐるみ等のグッズをオリジナルで制作している会社です。
企画、デザイン、仕様設計までは主に社内(国内)でおこない、その後は中国の工場にて生産することが多いです。
その中国は世界の工場と言われています。
「中国って人件費が高いんじゃないの?」とか、
「中国経済は大丈夫なの?」などという意見も時々耳にします。
確かに、タイやベトナムといった国での生産も可能かと思います。
が、さまざまな部品等のパーツがほぼ自国内で揃う
中国での生産はスピードやコストパフォーマンスの点で一日の長があります。
私たちも現地での監修をおこない品質チェックをするのですが、
その際、まとめて工場を巡ることができるのは大きなメリットですし、
品質レベルを維持しやすくなります。それはお客様にとっても重要なことと思います。
このような点からも、やはり中国での生産は価値があります。
と言いつつも、、、本来の海外で生産するメリットとは、実はコストやスピードだけではありません。
たとえば日本の高品質なこけしで作ったドラえもんやミッフィーが人気なように、
(私もドラえもんとドラミちゃんをセットで購入しました)
その土地でしか作れないものを作ることが本当の価値ではないでしょうか。
「世界の工場」とは、もっと多様性に富み、
独自の価値を持っていると思うのですよ。
この場所は名古屋ですけどね。。
Takuro
中国旧正月明け
中国出張レポートⅳ(7)
出張4日目。
朝からスタバで日本への連絡などをした後、ミニカー製作工場を回りました。
ボディの塗装工場では、クリップでボディを留めて、吊るしていきます。
クリップ留め→塗装(スプレー)→乾燥 という工程を自動でたどっていきます。
色によっては、重ね塗りをする必要があるため、
上記工程を繰り返します。
今回は中国旧正月直前だったこともあり(それだからこそ行ってきたのですが)、
なかなか慌ただしく、弊社案件が終わったら休みに入るという工場もありました。
そして今はちょうど旧正月期間につき、工場はお休みです。
工場からの連絡はほとんどありませんので、少し気が楽ですが、
ということは仕事が進まないわけであり、実際はあまり落ち着かないのが正直なところです。
というわけで、、、また2月か3月に中国訪問予定です。
再見!
Takuro
中国出張レポートⅳ(6)
中国出張レポートⅳ(5)
中国出張レポートⅳ(4)
さて、コーヒーを飲んでいたら会話に夢中になっているうちに意外に時間が長く過ぎていたこと、
さらに次の目的地であるMさんの自宅は思ったより離れた場所にあったこと、などの理由で
かなり遅れての到着になってしまいました。
ちなみにMさんはラバーコースターやラバーストラップの製作工場との深いつながりがある人です。
電話で詫びを入れつつ、車で向かいます。
ついに到着。
干し柿でもてなしてくれました。
うーむ、中国の干し柿もおいしいですね~。
にしても綺麗なご自宅でした。
お母様、お姉さま、お姉さまの娘さん(確か4歳くらい)にも挨拶をして、、、
いざ、食事にでかけます!
と、その前に。。。
日本から持ってきていたラバーコースターの不具合品30個を渡します。
スペア分ではありましたが、予備として再生産を依頼しました。
温かいムードの中、微妙な話題ではありましたが、伝えざるをえません。
では、気を取り直して夕食へ!
来ました!WANDA PLAZA。
こっちはホテル。
中国の発展スピードはほんとに凄いなあ。
-つづく-
Takuro