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中国出張レポートⅲ(2)

今回はいつもより早く中部国際空港に着きました。

というのも、かなり大変なことを工場にお願いしていることもあり、気持ちとして、それなりにちゃんとしたお土産でも持って行きたかったので、免税店で選ぶ時間が欲しかったのです。

最近は何が中国で人気なのか、調べてから買うことにしました。

ラウンジでインターネットで 検索。

  
すると、人気のお菓子は、、、

白い恋人がダントツ人気。

じゃがぽっくるが続きます。

そう、どちらも北海道土産のあれです。

名古屋で売ってるの?と思っていたら、ちゃんと免税店で売ってました。

中国人の観光客が次々に買っていきます。それを見て、なくならないうちにと私も急いで手に取りました。

北海道土産を名古屋で買っていくのは気が引けますが、人気があるならば仕方ありません。
続く

Takuro

中国出張レポートⅲ(1)

先週5月22日(金)~24日(日)まで、香港、中国に出張していましたので、その様子を書きたいと思います。

今回は、以下のようなミッションがありました。

・製作進行中のフィギュア試作品をできるだけ多くお客様に納品するため、
工場にて現地確認と現物受け取りをすること。

・原型修正中のミニカーの修正後サンプルがあがってきていたので、その現物確認と即修正指示を出すこと。

・難易度の高い別のミニカーについて、微妙なニュアンスを交えて指示を伝え、工場からの意見を聞くこと。

ふ~っ、ざっとこんな感じでした。
2泊3日の旅程だと、移動時間があるので、正味2日ほどで全てを終わらせなければなりません。

我ながら書いているだけで疲れてしまいますね。

まあ、シークレットな内容なので踏み込んだ話は一切書けないのですが(笑)、
どんな雰囲気だったかは伝えることができると思います。

それでは、お楽しみに。


Takuro

中国工場にて

今日は朝から、フィギュア製作をお願いしている工場に来ています。

そして今はまだ工場にいます。

明日日本に持ち帰る大事な試作品を作っていて、その仕上がりを待っています。

現場での修正のやりとりなど神経を使う場面もありましたが、あと少しで仕上がってくる予定です。

それらを入れるためのスペースも既に空けてあります。 

 なかなか大変ですが、仕事が進んでいる実感は確かにあります。

Takuro

工程のつなぎめが大事

今日は現在製作中のフィギュアの打ち合わせのため、お客様の事務所にうかがいました。

フィギュア製作においては、絶対に外せないポイントというのがあります。
(まあ、ミニカーやその他のアイテムもそうなのですが)

たとえば、原型を作った後は金型製作工程に入っていくのですが、
金型は原型と同じものを作ることがゴールですから、
原型がおかしければ、金型もおかしくなります。

原型と金型の関係は不可逆的であり、
いったん金型工程に入ると、もう戻ることはできません。
金型ができてから何らかの問題に気がついたとしても、もう戻れないのです。

システム開発におけるウォーターフォールモデルというのでしょうか。
滝が上から下に落ちるように、次の工程に行くにつれてどんどん下がっていきます。
滝の水と同じように前の工程に戻ることはありません。

つまり大事なところはどこかというと、水が落ちるところです。
ここで気を抜くと、詰めの甘いまま次工程に渡ることになってしまいます。
この工程のつなぎめだけは、絶対に気をゆるめてはいけないのです。

普段はぼやっとしていても、決めるときは決めるオヤジみたいな。。。
そんな感じです(笑)
いや、普段もぼやっとしていてはいけませんよ、もちろん(汗)

というわけで、絶えず緊張感をもって頑張ります。

Takuro

技術の進化、人間の進化

昨日はひな祭りでしたね。既に1日経ってしまいましたが、、、。

ひな人形を飾る文化はいつから始まったのでしょうか。起源は定かではないようですが、平安時代には既に存在していたという説もあります。

ただし、当時は儀式的なものではなくあそび的な存在だったようです。

その後、江戸時代にひな祭りへと名前を変えて現在に至るとか。

その間、技術は年々進歩し、人形は精巧になっていったそうです。

数百年での進化ですからね。初期と比べると相当なものかと思います。

さて、技術の進化は、ミニカーやフィギュアなどのグッズを製作する弊社としても目を離すことができません。

最近は、3Dプリンターによりモノづくり革命が起きたと言われています。

ロット一個から、自由にサイズを変えて、生み出せる夢のマシンです。

ミニチュアファクトリーが作るものは数百個の小ロットから数万個くらいの中ロットの量産品が多いです。

時々、一個からできますか?という問い合わせをいただきます。そのような場合は残念ながら、製作物や空き状況によりできる時とできない時があります。

でも3Dプリンターなら、データがあれば一個でもできるでしょう。今後、プリントスピードが早まれば、数百個くらいなら工場で作らずとも対応できてしまうでしょう。

まさに製造業にとっては脅威そのものに思えます。

しかし、、、いち早く導入した企業にとっては脅威ではなくチャンスと考えていると思います。

どこにその差が生まれるのでしょうか。

たとえば、よく言われるアナログとデジタルの違いとは何でしょうか。

私が思うに、違いはありません。

強いて言うなら、、、

やるかやらないか。

それだけです。

仮にものづくりのメインウェイがアナログではなくデジタルになったとしても、手作りの良さは消えませんし、どちらのやり方も残ると思います。

ただし、状況に応じてベストな方法があるなら、どちらも深い造詣を持った上で使い分けていく必要があると思います。

躊躇している暇はありません。

現代の文明の利器をうまく活用するのです。

新しい道具を恐れず使いこなすのです。

それが進化するということではないでしょうか。

Takuro

フィギュア製作ではPANTONEで色指定します

さて、今日はフィギュアづくりの工程に関して書きたいと思います。

フィギュアを製作する際、各パーツごとに色を決めていくのですが、その際にPANTONEで色の指示をします。

通常、ツヤ有り(Coated)とツヤ無し(Uncoated)を使い分けるのですが、ご覧のとおり同じ色番号でもだいぶ差がありますので、注意深く選ぶ必要があります。
(CがCoated、UがUncoated)

銀や金、蛍光色などについてもPANTONEで指定しますが、特殊な塗料となるため、通常は単価が少し上がります。

ちなみにミニカーの場合は、ボディカラーなどはメタリックな色ですとPANTONEで指定することができないため、

お客様から金属に塗装したカラー見本などを受け取って、それを基に色を調整していきます。

PANTONEは画像のように各チップを切り離せないものと、ミシン目が入っていて簡単に切り離せるものがありますが、やはり切り離せるものの方が便利です。

工場へ指示を出すときにチップを貼っておくことができますから。

色がなくなったら、補充することもできます。

ただ186C(赤)など、よく使用する色は減りやすいため、他の色は残っているのにシートごと買い換えないといけない事態が起こるのが玉に瑕です。

よく使う色シリーズとかがあると、売れるかもしれません。

業種別ランキングとか!?

PANTONE社に提案してみようかな(笑)。

それはいいとして、、、

フィギュアの生産前に試作品があがってきます。

塗装した状態の色を指定したPANTONEチップと比較し、色が正しく出ているかを確認します。

世界中の誰が見ても同じ成功基準があるということです。

非常にうまくできた仕組みであり、まったくもって感嘆するしかありません。

ただ一方で、PANTONEで表現されない中間色も存在します。

うーん、ちょっと違うんだけどなと思いつつも、この色とこの色の中間!という指示では成功基準がぶれることになります。

なのでそれは、やりません(キッパリ)。

よくよく考えると知らず知らずのうちに誰かが作った枠の中で仕事をしているとも感じます。

私たちも、お客様にPANTONEでご指定くださいと言ったりしていますから。。。

本当のオリジナルとは何なのでしょうか。既に誰かに作られた無機質な色である以上、部分的には模倣品ともいえることになります。

オリジナルとは何でしょうか。自然界にあるものはオリジナルと考えられるでしょうか。

そうだとするなら、あの新緑の葉っぱの色とか、春の桜の色で、とか指定することになります。

風流です。それもいいかもしれません。

ただ、世界中の人と仕事をしようとすると、日本のあの桜の色!と言っても伝わらないかもしれません。

まずは日本に呼んで、桜の美しさやはかなさを堪能してもらったうえでないと難しいでしょう。

余談ですが、中国映画「HERO」の衣装芸術を担当したワダエミさんは、

チャン・イーモウ監督のイメージを具現化するため、

ある赤い衣装の色を監督との打ち合わせ前に、100パターン作成して挑み、監督を感動させたそうです。

強い情熱に加え、大作映画を作るほどの費用と時間があれば、、、できるかもしれませんね(笑)。

ただ、私たちのお客様の多くはフィギュアを低予算・短期間で作りたいと思われていると思います。

そのご要望に応えるためには、当面は標準に乗っかっていきましょう(笑)。

Takuro

京都でのセミナー

今日は京都でTOCのセミナーに参加しました。

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組織内の対立解消や工程管理について貴重な学びがありました。

まだまだ知らないことばかりと気づかされます。

一歩一歩、実践あるのみです。

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Takuro

休日ではありますが。

今日は息子の誕生日でした。

が、、、ちょうど今動いているフィギュア製作の仕様決定が大詰めを迎えており、今日も中国工場の担当者とメールやスカイプで打ち合わせをしました。くどいようですが、中国は休みではありませんので。。。

まあ時間にすると累計2時間程度ですが、担当者もエンジニアに確認しながらになるので飛び飛びですから、圧縮すると2時間くらいかなという意味です。

今週末から春節のお休みが始まるため、なんとかその前に仕様を固めようと工場もこちらも気が抜けません。金型に入る前の最も重要な工程ですから尚更です。

工場が休んでいる時は、モノ作りが前に進んでいないことを意味します。工場が動くときは、それを最優先することが、スムーズにプロジェクトを進め、短納期を実現するポイントです。地道ですが、これが鉄則です。

一方、あるプレゼンにて決定した仕事があるため、今日は東京の企画デザイン担当Kも出社していました。なかなか忙しい日が続いています。

明日は新規のミニカーの見積りもお客様に提出します。

忙しいのは苦労も多いですが、新しい仕事を次々にいただくことで、より経験値も上がり、工場のラインに占めるミニチュアファクトリーの占有率も高まれば、工場に融通を聞いてもらいやすくなるので、お客様に還元することができます。

量はある一定量を超えると質に変わると言います。多くのプロジェクトをお客様に満足いただけるよう着実に完了していくことで、次のレベルを目指していきたいものです。

Takuro

もうすぐ春節(中国旧正月)

最近、お客様からミニカーやフィギュアの製作について新規のご相談をいただくことが増えました。

理由は、、、わかりません。(笑)

嬉しい限りです。

ありがとうございます。

しかし、、、中国はもうじき春節のシーズン。

今週末から3月初旬まで、工場は休みに入り、その間は一部のスタッフを除いて、ほとんどコンタクトをとることができません。

それもあり、なんとかその前に、見積りをご提出したいと思っています。

そして、春節休みになると、その間に春節明けから再開する工程に向けて

全力で準備を進めます。

中国は休みだけど、

こっちは休みではありませんから。。。

私たちはお客様と工場の中間に位置しています。

工場の工程が進まなければ、ミニカーもフィギュアも作られません。

つまり、工場がボトルネックです。

工場の作業進行をできるだけ止めないこと。

そのために常に正しい準備をすること。

このことは私たちの命題ともいえます。そうでないとお客様にご迷惑をかけることになりかねません。

さて、春節前のラストスパートです。

Takuro

品質は工程で作りこむ

今日は中部品質協会主催のセミナーに行きました。
トヨタ方式や新しいアイデアを生み出す方法についての内容でした。
会場は700名の参加者でびっしり埋まっていました。

トヨタ自動車の

「検査の理念は、検査しないことにあり」

「品質管理の基本は、工程を良い状態に維持管理すること」

「品質は工程で作りこむ」

そのこころは、従業員一人ひとりが品質保証の主役になること。

提唱されてから長い月日が経っているかと思いますが、素晴らしい言葉です。

ミニチュアファクトリーは自動車ではなく、ミニカーやフィギュアを製作している会社ですが(笑)、

品質管理の基本は同じだと思います。

どこかの工程で気を抜けば、

次の工程、あるいは次の次の工程に影響が出ます。

設計段階でミニカーのサイドミラーを壊れやすい材質に決めてしまったら、

その後、どれだけ頑張ってもやはり壊れやすい製品に仕上がります。

フィギュアの目で言えば、黒目のフチに原型段階で線を付けていれば、

金型にも線が入ってきます。

そうなると、仮にあとからタンポ印刷を希望しても、マスク塗装でやることになります。
ちょっと専門的でわかりにくいですね、すみません。

やはり、各工程で品質は決まってくるのです。

それぞれの工程でバトンを受け取ったら最速で走ること。

これは基本です。

しかし、正しくバトンを持って走らなければ、バトンを落としてしまいます。

Takuro