先日、ミニカーやフィギュア等を製作する場合、
工程のどこかで予期せぬ問題が起こるという話を書きました。
どのような問題が起こるか少しふれましたが、
ここでは具体的に書いていきたいと思います。
ミニカーやフィギュアを作る際、
原型製作→金型製作→量産 というステップをたどります。
今回は、最初の段階となる原型製作について書きたいと思います。
ミニカーの原型を作る際、
図面や写真を基に、手作りまたは3D CADを用いて製作します。
これは数年前に実際にあった話なのですが、、、
クライアントからいただいた図面を基に原型を作り始めましたが、
原型師からうまくいかないという連絡が入ります。
お客様から受け取った図面がおかしいはずははい。
もう一度見てくれ。と伝えます。
しかし、やはりおかしいので正しいものをくれと言われます。
そこで、あらためて計測してみると、、、
一見問題ないように見えた図面ですが、
実際は2-3mmでしょうか、わずかに車体が伸びてしまっていました。
よく見るとFAXで送られた形跡がありました。
クライアントの社内間のやりとりでFAXが使われたのでしょうか。
それにより、少しひずみが生じたようです。
非常に初歩的なミスに思えますが、
それまでそのお客様から受け取った図面に誤りがあったことはありませんでしたし、
FAXでひずみが生じるなどと気が付かなかったのですね。
これにより結局は1周間以上のロスをしてしまいました。
受け取った図面を絶対正しいと思う事なかれ、です。
どんな仕事もそうですが、
正しい情報に基づいて始めないといけません。
Takuro
2015年6月12日