ミニカー製造工程、金型工場視察の続きです。
比較的削りやすい銅を使って、凸型を作ります。
巨大なスタンプ!?のようなイメージでしょうか。
火花を散らせながら、じわじわと削っていくのですが、
なかなか時間がかかります。
材質や計上にもよりますが、だいたい1パーツにつき、4-5時間でしょうか。
なかなか果てしない作業です。
ミニカーの場合、ボディの材質に亜鉛合金を使用します。
金型にも硬度の高い鉄鋼を使用し、さらに非常に高精度になりますから、
削るのは、相当な時間を要します。
ですから、パーツ数、ドア開閉の有無、その他諸条件によって変わりますが、
全体では50~60日くらいかかるのです。
たとえば、パーツ数。
ジャン。
ジャジャン。
ジャジャジャン。
実は、まだまだあります。。。
時間はかかりますが、数千個~数十万個のミニカーを量産するためには
ここでしっかりした金型を作っておかなければなりません。
なので慎重に作業を進めていきます。
なかなか壮大な感じになりました。
いかに中国の人件費が日本より格段に安くても、
これだけの鉄鋼を使用し、さらに高い技術を要するため、
やはりダイキャストの金型は高額になります。
こうしてできた金型を射出成型機にセットし、ボディやその他のパーツを成型していくことになります。
それにしても、これらの技術はもともとは日本のお家芸だったはずですが。。。少し悲しい気がしますね。
と言いつつも、海外の工場で作るしかないのですが。
その分、日本の多くの工場はより高精度、小ロットの受注にシフトしているのでしょう。
Takuro